チェンマイの夜空を、数えきれないほどのランタンの灯りが埋め尽くす光景。
一生に一度は見てみたい、あの幻想的なコムローイ(イーペン)祭り。
想像するだけで、胸が高鳴りますね。ドッキン。

でも、その夢のような体験を心から楽しむためには、「準備」がとても大切です。
しっかり準備して「最高の瞬間」を見逃さないようにしましょう。

「何を着ていけばいいの?」
「何を持っていけば安心?」

そんなあなたの疑問や不安にお答えします。
この記事を読めば、以下の全てがわかります

これがわかる!

服装の基本、3つのポイント
火を扱うお祭りの「安全」な服装とは
「礼をつくす」お祭りのドレスコード
・11月のチェンマイの気温と防寒

持ち物の基本
・持っていくべき衛生用品
・あると安心できるグッズ

ハナ@のんびりノマドトラベラー

キーワードは、「安全性と防寒とマナーをかねる」と「両手をあける」です!
この二つの工夫でコムローイ祭りをもっと楽しくしましょう。

まずは基本の「服装」から!3つのポイントで完璧コーデ

旅行グッズを選ぶのも楽しい!

コムローイ祭りの服装選びは、おしゃれさだけでは乗り切れません。
「安全性」「防寒」「敬意」の3つのポイントを押さえることが、何よりも大切です。

1. まずは安全性が何より大切

ランタンをあげるお祭りなので、当然ながら火を扱います。
ランタンあげに慣れている人ばかりではないので、まだランタンが温まりきらないうちに手を離してしまったりしてふらふらと落下するランタンがあったり、ランタンの本体部分に火が燃え移ったりなどということも会場ではよくみる光景です…。

火の粉がかかることもかんがえると、ナイロン製よりもコットン製のものがおすすめ。
お気に入りのお洋服を守れるような羽織もの、そして帽子も準備しておくと安心です!
帽子は火の粉よけだけでなく、混み合った会場でお友達どうし探す時の目標にもなりやすいくおすすめです。

意外と見落としがちな靴選び。
会場はゴルフ場や広大な草地など、地面が舗装されていない場所がほとんどです。

広い会場の中を歩きますし、長時間立ちっぱなしになる可能性もあります。
また暗い中で混雑するため、誰かに足を踏まれたりつまづいて怪我をする恐れも…。
ヒールや履き慣れない靴は、絶対にやめておきましょう。

一番安心なのは、履き慣れたスニーカーやウォーキングシューズです。
つま先が覆われている靴なら、人混みで足を踏まれたり、虫に刺されたりする心配も減りますよ

2. 夜は冷える!賢い「重ね着」で寒暖差を乗り切る

祭りが開催される11月のチェンマイは乾季。
日中は30℃近くまで気温が上がりますが、郊外の会場では夜になると15℃〜22℃くらいまでグッと冷え込むことがあります。

山々に囲まれたチェンマイは放射冷却が起きやすく冷たい空気がたまりやすいのと、標高が310mあり、バンコク(標高位1.5m)よりも随分高いところにあるのです。

湿気はバンコクほどではないものの、もちろん日中はバンコクと同じように暑いわけですが、気温差を感じるのはまさにランタンをあげる夜になるのです。

【参考】11月のチェンマイとバンコクの気温差

平均気温最高気温(目安)最低気温(目安)
バンコク約28.7℃31~34℃23~25℃
チェンマイ約26.7℃28~33℃15~22℃

チェンマイでは時々、「今年はどうなってるの?!」というぐらい寒い年(=街中でも半袖では心許ないと感じる)もあります。
コムローイのお祭りの時だけではなく、ナイトマーケットに出かける時や、ちょっと郊外にで帰る時、もちろん昼間の涼しいカフェでも、プラス1の羽織ものを持ち歩き、安心して旅しましょう。

3. 敬意を忘れずに。神聖な儀式のためのドレスコード

また、コムローイ祭りは、ただのイベントではなく、神聖な仏教の儀式です。
そのため、服装には守るべきルールがあります。

お寺を参拝する時と同じように、肩、膝、お腹は出さないこと。
タンクトップやショートパンツ、ミニスカートはNGです。
体のラインがはっきりわかるレギンスも避けましょう。

入口では服装のチェックがある会場もあり、ルール違反だと入れてもらえない可能性もゼロではありません。
またチェックがないとしても、コムローイがどんなお祭りなのかを知り、他国の大切な儀式を尊重する気持ちをしっかり表すために、ドレスコードは守りましょう。そのほうが旅をもっと深く楽しめるはずです。

注意!

メージョー会場ではオフィシャルサイトに、「参加者は白い服装かタイ北部の伝統的な服装の着用をお願いいたします」との記載があります。
白い服は仏教において「清浄さや敬虔な気持ち」を表し、俗世の装飾を避け、仏教徒としての自覚を高める意味があります。

詳しくはこちらのページ
「チェンマイ・コムローイ祭りの会場選び!あなたに合うのはどこ?」

おすすめの服装をまとめると……

トップス 袖のあるTシャツやブラウス。コットン製のもの

ボトムス ゆったりした長ズボンがおすすめ。汚れが目立たない色がGOOD

シューズ 動きやすく怪我を防ぐスニーカーやウォーキングシューズ

羽織るものを一枚  安全性と防寒、さらにマナーも考えて、プラスワンのコットン製のはおりものを持っていきましょう

安全性と、気温と、マナー、全てを兼ねることのできる服装です。

これで安心!「必須持ち物」チェックリスト

服装の準備ができたら、次はバッグの中身です。
これだけは!…という、厳選したアイテムをご紹介します。

バッグと貴重品

ショルダーバッグ
両手が自由になり、しっかりと口がファスナーで閉じられ、体の前に掛けられるタイプがベスト。
ランタンを上げる時は両手がふさがるので、ハンズフリーは絶対条件です。
大きなリュックは邪魔になるし、スリにも狙われやすいので避けましょう。

パスポートのコピー
万が一のために、コピー(紙かスマホの画像)を持っておくと安心です。
本体はホテルの金庫に入れておくのが賢明ですよ。

チケットや予約確認書
これは絶対に忘れないでくださいね。

小型のライト
会場は意外と暗い場所が多いです。
バッグの中を探したり、足元を照らしたりするのに、小さな懐中電灯があると本当に便利。
スマホのライトでも良いですが、写真撮影のためにバッテリーは温存しておきたいもの。
首から下げるネックライトなら、簡単に手元を照らせて、両手あくのでおすすめです。

ハナ@のんびりノマドトラベラー

わたしはどこの国に行く時も小型ライトは必ず持っていきます
私たちからしてみるとちょっと歩きにくいでこぼこしたタイの道、歩き慣れていない夜の街はしっかり足元を照らして歩きます
タイ・ラオス・スリランカ・インドネシアで停電を経験しましたし、宿のあかりが薄暗い時にものを書いたりするのにいつも重宝しています。

わたしのおすすめはゴールゼロ。
ちょっぴりお値段が高めなのが難点ですが、防水で、ミニ懐中電灯にもランタンにもなって、すごく明るい
さらに容量は2,600mAhと小さめながらももしもの時にはモバイルバッテリーにもタイプを私は使っています。
災害時やキャンプなど、旅以外にもに使えるアイテムなので買って損はないと思います!

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衛生用品は「自分で持ち込む」のが正解

マスク
チェンマイの街で感染症対策としてマスクの着用を求められることは今現在(2025年3月)はほとんどありませんが、コムローイ祭りでの「煙」を避けるために持って行った方が安心です。

特に、喉や気管支が弱い方、鼻喉にアレルギー症状がでやすい方は、コムローイでの煙、街で揚げられる花火での煙などに十分注意をしてくださいね。

ハナ@のんびりノマドトラベラー

実は私は喉が弱く、チェンマイで初めてのコムローイを体験した時は、会場というよりも街中を見て回っている時に地元の人たちがあげる花火の煙で喉を壊してしまいました。
その後何週間も喉の不調は続き、咳が出たり、鼻が詰まったりと散々。不幸中の幸いか、チェンマイの薬局はお薬の種類も豊富で、薬剤師さんと相談しながらいくつかのお薬を飲み、鼻うがいをして、なんとか治りましたが…チェンマイを離れる時は、隣国ラオスのど田舎に行く予定だったのでとても不安でした。
お祭りの期間中は、ちゃんとマスクしておくべきだったなと反省…。

トイレットペーパー、ティッシュ
必ず持っていきましょう。箱無しボックスティッシュサイズのティッシュもコンビニに必ず売っているので、まるっと購入してしまいましょう。

ウェットティッシュ、手指消毒剤
食事の前やトイレの後など、使う頻度「高」。
特に消毒のできるウエットティッシュはイベントの時ばかりではなく、旅全般で大活躍です。

常備薬
絆創膏や痛み止めなど、基本的な救急用品があると安心です。

虫除けスプレー
会場は屋外の草地であることが多いです。蚊は必ずいます。
特に夕方からは忘れずにスプレーしましょう。
現地の薬局で売っているタイ製のものが効果的、という声がよく聞かれます。

ハナ@のんびりノマドトラベラー

「デング熱(蚊を媒体にして伝染するウイルス感染症」に気をつけて!
チェンマイでの発症はそれほど多くありませんが、それでも旅行者も感染しています。
虫除けスプレーは、タイで売っているものが効果抜群、と私は考えています。タイで買ったものを日本でも使っているほどです。どこのコンビニにも必ず売っているので、タイに着いたらすぐに購入しましょう。

モバイルバッテリーは「命綱」!

帰り道を検索したり、わからない言葉を調べたり、写真をとったり動画をとったり….スマホは旅行を楽しむためにも、また安全に過ごすためにも命綱のような存在。
バッテリーは大容量のものがおすすめです。

イベントは5時間以上に及ぶこともあります。
夢中になって写真や動画を撮っていると、スマホのバッテリーはあっという間になくなります。

大容量モバイルバッテリー
これは「あったら便利」ではなく「必須装備」です。
友人とはぐれた時の連絡手段を失わないためにも、必ず持って行きましょう。
ある参加者は「1台では足りなかった」と語るほど。

ハナ@のんびりノマドトラベラー

モバイルバッテリーは、飛行機乗る時に預け入れ荷物には入れられません。
必ず「機内持ち込み」です。

機内持ち込みのルールは、「160Wh=43,243mAh以下一人当たり2個まで」というのが一般的。万全を期して、旅行前に飛行機会社に問い合わせておきましょう。

ノマド民にとって電源は命!笑 いつも良い製品を探しています。
私のおすすめのモバイルバッテリー Anker製の折りたたみ式のプラグがついたものです。他にいい製品があったらぜひ教えてくださいね。

あの感動を写真に!カメラは必須アイテム

せっかくなら、あの幻想的な光景を写真に残したいですよね。
綺麗な写真を残したいなら、一眼レフ!ですが、お友達とランタンをあげながら、一眼レフで…はかなり難易度が高い…。
コムローイを一眼レフで撮影するなら、もう自分はカメラマンに徹する!と考えた方がいいです。
お友達とランタンをあげながら、一眼レフで…はかなり難易度が高く不可能と言ってもいいと思います。

みんな火をつけながら、火がランタンを燃やさないように気をつけながら、手を離すタイミングを見計らいながら、と大忙しのなか、さらに撮影をするので、とにかく数をとることで勝負しましょう!

暗い場所での撮影になりますが、ランタンのあかりがあるので、その明かりで顔を照らすようにして撮影すると、人物もランタンも両方撮影できます。

スマホかコンデジ、それに加えて両手をあけることのできるアクションカメラをサブで用意しておくと楽しみ倍増します!

手ぶらで撮影できるマウントだったり、シャッターを押しやすくするものだったり、スマホ用のカメラアクセサリーに気を配った方がいいかもしれませんね。

Warning

大きな三脚はNG 人が密集する会場で大きな三脚を立てるのは、周りの人の迷惑になるだけでなく、危険でもあります。
テーブルの上におくような小さな三脚なら、使える場面がもしかしてあるかもしれません。

あると快適!旅の先輩の「お役立ちアイテム」リスト

最後に、必須ではないけれど「持っていくと、もっと快適に過ごせるよ」という、ちょっとした知恵袋アイテムをご紹介します。

レジャーシート
地面に直接座る席の場合、これがあると無いとでは大違い。
自分だけの清潔なスペースを確保できます。

ワイヤータイプの南京錠
南京錠は閉じる部分がワイヤーになっているものが便利
バッグを椅子に固定したり、ファスナーが開かないようにと色々活躍します。
S字フックもあると、椅子席の場合、バッグを椅子の背もたれに掛けておけます。
地面の湿気や汚れからバッグを守れて、盗難防止にもなります。

グローバリングショップ
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荷物固定にはこちらが便利

予備のライター
ランタンに火をつけるための着火棒はスタッフが持っている会場もありますが、混雑しているとなかなか回ってこないことも。コンビニで買って、自分でも持っていくと慌てなくて済みます。

軽食や飲み物
大規模有料会場でも食事は出ますが、口に合わなかったり、小さなお子さんは食べ慣れたものが欲しくなったりすることも。ちょっとしたお菓子があると安心です。
また、お水はいつも多めに持ち歩くようにしておきましょう。

忍耐力と楽しむ心
イベント終了後は、会場から出るまでに大混雑でかなり時間がかかります。
これはもう、お祭りの一部。
「待つ時間も思い出」と、ゆったり構えていられると、一日を最高にハッピーな気持ちで終えられますよ。

さて、準備をする準備はできましたか?笑
しっかりと準備すれば、安全に繋がるのはもちろん、ほっと心の安心にも繋がりますね。
あとは心を解き放って、あの夜空に輝く光の川の流れをつくる一員となるだけ!

最高のチェンマイの夜を、楽しんでくださいね!

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