コムローイ(ランタン祭り)で有名なチェンマイですが、古代ランナー王国の伝統を受け継ぐ厳かな儀式から、街中がとても賑やかに盛り上がる現代的なフェスティバルまで、チェンマイの年間行事は実に多彩多様です。

どの季節に訪れても、きっとあなたの旅を特別なものにしてくれるイベントが見つかるはず?!
この記事では、2025年の開催日程とともに、チェンマイの主要な年間イベントについて説明します。
あなたの旅行計画にぴったりのお祭りを見つけるお手伝いになれば嬉しいです。

この記事を読めば、以下の全てがわかります

これがわかる!

・1年を通したチェンマイの主要なお祭りやイベント
・コムローイ(イーペン)やソンクラーンなど、
 チェンマイを象徴する4つの主要なお祭りとその概要
・チェンマイでイベントを楽しむヒント

しっかり準備して、最高の瞬間を迎えるための第一歩を踏み出しましょう。

チェンマイのお祭りの魅力

国籍問わずみんながワクワクと訪れ楽しむチェンマイのお祭り。
異国の地「チェンマイ」で楽しむお祭りには、いろんな発見があります。

  • ランナー文化
    かつてこの地を治めていたランナー王国の独自の伝統が、今なお多くの祭りの根底に流れています。タイ全体に共通する文化、バンコクとはまた違うランナー独特の文化、いっぱい観察しちゃいましょう。
  • 敬虔な仏教信仰
    チェンマイのお祭りの多くは仏教と深く結びついています。
    タイの仏教は日本とは伝播の仕方が違う「テーラワーダ仏教」と呼ばれるもの。
    ここでも、共通点と相違点をみつけてみるのも旅がぐっと深い味わいのあるものになるかもしれません。
  • チェンマイの伝統と現代の融合
    古代から続く儀式が大切に守られる一方で、ルールやしきたりはありながらも外国人のわたしたちにも一緒に楽しく祝う門戸を開いていてくれるのが嬉しいところです。
    一つのお祭りの中にも、静かに祈りを捧げる神聖な側面と、人々が陽気にはしゃぎながら祝ういわゆる世俗的な側面が共存しているのがまさにタイランド!と感じます。
    例えば、ソンクラーン(水かけ祭り)という一つのお祭りの中でも、伝統的な仏像の沐浴と、街を挙げての激しい水かけ合戦と、違った側面を見せてくれるのが面白いですね。

【月別】チェンマイ年間イベントカレンダー2025

チェンマイをはじめとしたランナーのシンボル、コムクウェーン

チェンマイへの旅行計画に役立つ、主要なイベントの年間カレンダーです。
特に太陰暦での祭りは毎年日程が変動するので、事前に最新情報の確認をおすすめします。
情報の確認には、タイの観光局のサイトを使うのが便利です。

イベント名2025年日程
(確定/例年)
主な場所概要
ボーサーン傘祭1月17日
~19日(確定)
ボーサーン村手作りの傘で有名な村の祭り。
色鮮やかなパレードや職人技の実演が見どころ。
旧正月(春節)1月29日(変動)ワロロット市場周辺中華系の人々が多く住むエリアが中心。
獅子舞や赤い提灯で賑わいます。
フラワー
フェスティバル
2月7日
~9日(確定)
スアン・ブアック・ハード公園、旧市街「北方のバラ」
と称されるチェンマイならではの祭り。
生花で飾られた壮大な山車のパレードは圧巻。
マカブーチャ
(万仏節)
2月12日(確定)市内各寺院仏教の重要な日。
夕方には各寺院で、ろうそくを手に本堂を3周する厳かな儀式「ウィアン・ティアン」
が行われます。
ソンクラーン
(ピーマイ・ムアン)
4月13日
~15日(確定)
旧市街のお堀、ターペー門タイの新年を祝う祭りで、通称「水かけ祭り」
浄化を願う神聖な儀式と、街中が水浸しになる激しいお祭りの両方が楽しめます。
インタキン祭5月下旬
~6月上旬(例年)
ワット・チェーディールアンチェンマイの街を守る柱「インタキン」
を祀る祭り。
市民の安寧と繁栄を祈る、地域に根差した儀式です。
ヴィサカブーチャ
(วันวิสาขบูชา)
(仏誕節)
5月12日(例年)ワット・プラタート・ドイステープ仏陀の生誕、悟り、入滅を祝う最も神聖な日。
ハイライトは、聖地ドイ・ステープ寺院への夜通しの巡礼です。
アサラハブーチャ
/カオパンサー
7月1日・2日(例年)市内各寺院仏陀が初めて説法を行った日と、僧侶が寺院に籠って修行する「雨安居」
の始まりを記念する日。
イーペン
(コムローイ
&ロイクラトン)
11月5日
~6日(確定)
ピン川、市内各所チェンマイで最も有名で幻想的な祭り。
無数のランタンが空へ舞い、灯籠が川面を彩る光景は必見です。
チェンマイ・
デザインウィーク
12月6日
~14日(例年)
TCDC、旧市街などユネスコ創造都市チェンマイを象徴するイベント。
街の各所でデザイン展示やワークショップが開催されます。
ニマンヘミン・
アート&プロムナード
12月上旬(例年)ニマンヘミン通りソイ1おしゃれなニマンヘミン地区で開催されるアートフェア。
地元の工芸品やアート作品が並び、散策が楽しめます。
大晦日
カウントダウン
12月31日ターペー門ライブ音楽や花火で新年を迎えるカウントダウンイベント。
多くの地元民や観光客で賑わいます。

*横方向にスクロールできます。

絶対に見逃せない!チェンマイを代表する4大祭り

数あるイベントの中でも、特に国内外から多くの人々が訪れる、チェンマイを象徴する4つの祭りをご紹介します。

1. イーペン(コムローイ / ロイクラトン)(11月):ランタンと灯籠流しがつくるキラキラの忘れられない景色

Loi Krathong and Yi Peng Festival, Chiangmai, Thailand

この時期チェンマイでは、タイ全土で祝われる水の女神に感謝を捧げる「ロイクラトン」と、チェンマイ独自のランナー伝統である「イーペン(コムローイ ランタン祭り」が同時に開かれます。

ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』のモデルになったとも言われ、夜空を埋め尽くす無数のランタンの光景はまるで夢のよう。「きれい…」以外の声がでないかもしれません。

コムローイ: (Kom Loi / โคมลอย)
スカイランタンを指します。ブッダへの感謝とともに、自らの厄を払い未来への願いを込めて空にあげます。

イーペン: (Yee Peng / Yi Peng / ยี่เป็ง)
タイ北部のことば(ラーンナー語)で「2番目の満月」を意味し、ランナー歴2月、現在の11月の満月の夜、前述の「コムローイ」を揚げる儀式、お祭りのことを言います。なので、よくコムローイ祭りといわれますが、現地の言葉ではイーペン祭りが正確ですね。

ロイクラトン:(Loy Krathong / ลอยกระทง)
日本流にいえば灯籠流しの行事です。ลอย (ローイ)は「流す」そしてกระทง (クラトン)は灯篭を指します。
灯籠=クラトンはココナツの実やバナナの葉っぱ、そしてお花で彩ながら巧みに作られ、を川に流し、水の女神に感謝と謝罪を伝えます。
チェンマイ市街エリアではピン川、また湖など、水があるところで行われます。

イーペン祭り(コムローイ祭り)は日本からもたくさんツアーがでていて、日本人だけの打ち上げサイトがあるので有名です。
防災の観点から、チェンマイ市街ではコムローイ(ランタン)をあげることが禁止されていますが、郊外の会場で一斉打ち上げの壮大な光景を楽しめる有料イベントがあります。

また、タイ人たちといっしょにお祭りの雰囲気を感じながらランタンあげやクラトンを流して楽しむ無料の方法もあります。
旧市街周辺の橋や川辺、少し離れた湖などさまざまな場所でローカルイベントも開催されています。そこでは「せーの!」でランタンを揚げるスタイルではなく、人々が次々と訪れてはランタンをあげ、イベントブースで食事やステージを楽しむというもの。

どちらも違った味わいのある本当に素敵なお祭りです。

2. ソンクラーン(4月):水かけ祭りで知られるタイの新年のお祭り

毎年4月13日から15日にかけて祝われるタイの新年「ソンクラーン」
は、単に「水かけて楽しむ祭り」ではありません。
もともとは、仏像や年長者の手に水をかけて敬意を表し、浄化と祝福を祈る神聖な儀式でした。
日本でも、お釈迦さまの誕生日にあたる「花まつり」には釈迦誕生像(お釈迦様が生まれた時の像)に甘茶をかけますね。
ソンクラーンはその文化的価値が認められ、2023年にはユネスコ無形文化遺産に登録されています

タイ全域(隣国ラオスやミャンマーでも)行われる水かけ祭りですが、チェンマイのソンクラーンは、伝統的な側面がまだ色濃く残っていることで知られています。
市内を巡行する神聖な仏像に人々が水をかけるパレードは、この時期にしか見られない光景です。

ですが、もちろん!その一方で、街はたのしい水遊びの場にもチェンジします。
特に旧市街のお堀周辺は激戦区となり、地元民も観光客も、誰もがずぶ濡れになって新年を祝います。
午前中は寺院で静かな儀式に触れ、午後は街で水かけ合戦に繰り出す、そんな過ごし方がチェンマイ流?!

3. フラワーフェスティバル(2月):「北方のバラ」が咲き誇る祭典

毎年2月の最初の週末に開催されるこの祭りは、チェンマイが「北方のバラ」と呼ばれることに「なるほど!」と思わず納得してしまうとても華やかなイベントです。
タイ北部の涼しい気候が育んだ、色とりどりの花々が最も美しく咲き誇る時期にあわせて開催されます。お花好きには見逃せないイベントです。

お祭りのハイライトは、土曜日の朝に行われるグランドパレードです。
何千もの生花で精巧に飾られた巨大な山車が、旧市街を練り歩く様子は圧巻の一言。
パレード後は、メイン会場のスアン・ブアック・ハード公園に山車が展示され、その美しい装飾を間近で楽しむことができます。
公園内は美しい蘭の展示やコンテスト、フードの屋台などで賑わい、一日中楽しむことができます。

4. ボーサーン傘祭り(1月):ランナーの職人技を祝うカラフルな祭り

チェンマイ郊外のサンカンペーン地区にあるボーサーン村は、手漉きのกระดาษสา (クラダート・サー)(=桑紙)を使った手描きの傘作りで世界的に有名な工芸の村です。
毎年1月の第3週末に開催されるこの祭りは、村の伝統工芸を祝うもので、村全体が何百本もの傘で飾り付けられます。

伝統衣装をまとった女性たちが、色とりどりの傘を差して自転車で村をパレードする様子はとてもユニークで一見の価値あり。
通りでは職人たちが傘作りの工程を実演しており、その繊細な手仕事に見入ってしまいます。
チェンマイの手仕事をより強く感じられる絶好の機会。
自分で絵付けを体験できるワークショップもあります。

ツウは知っている!?チェンマイの文化に深く触れる祭りと行事

多くの観光客で賑わう大規模な祭りだけでなく、チェンマイの精神性や創造性に触れることができる、よりローカルなイベントも魅力的です。

信仰の祭り:仏教に関連したお祭り

  • サオ・インタキン祭り(5月/6月):
    サオ・インタキン(Sao Inthakin / เสาอินทขิล)はチェンマイの街の礎である「シティ・ピラー(街の柱)」。サオとは柱を意味し、インタキンはインドラ神の柱という意味です。
    チェンマイの街全体の平和と繁栄を祈る祭りです。
    ワット・チェーディールアンで7日間にわたって行われ、地元の人々が花を捧げる敬虔な姿が印象的なお祭りです。
  • ヴィサカブーチャの巡礼(5月/6月):
    仏教で最も神聖な日。ヴィサカブーチャ(วันวิสาขบูชา)は日本語でいうと仏誕節。
    お釈迦さまが生まれ、悟りを開き、そして入滅したと言われる日です。
    この日は多くの仏教国でさまざまな行事が執り行われ、タイも例外ではありません。
    チェンマイでは、聖なる寺院ワット・プラタート・ドイステープまで、約11kmの道のりを夜通し歩いて登る巡礼が行われます。
    何千人もの人々と共に歩き、夜明けの光の中で祈りを捧げる体験は、きっと忘れられないものになるはず。

アート&デザインの祭り:チェンマイの新旧アートにふれる

2017年にユネスコ創造都市ネットワークの「工芸・民芸」分野に認定されたチェンマイは、アートとデザインの街でもあります。先に紹介したボーサーン傘祭りはもちろん、以下の現代的なアートシーンも、ローカルのチェンマイっこはもちろん観光客に人気です。

  • チェンマイ・デザインウィーク(12月):
    毎年12月上旬に開催される、タイ最大級のデザインの祭典です。
    市内各所が会場となり、展示やトークショー、デザイン雑貨のマーケットなどが楽しめます。
  • ニマンヘミン・アート&プロムナード(12月):
    おしゃれなニマンヘミン地区で開催される、よりリラックスした雰囲気のアートフェアです。
    地元のアーティストによるクラフト作品や雑貨、フードの屋台が並び、のんびりと散策するのに最適です。

チェンマイの祭りを楽しむための旅のヒント

祭りを最大限に楽しむために、いくつか知っておきたいポイントをご紹介します。

  • 早めの予約が必須:
    ソンクラーンやイーペンのような人気の祭りの時期は、それにあわせてよい航空券やホテルが数ヶ月前に埋まってしまうことも珍しくありません。
    料金も高騰するため、早めの計画と予約が重要です。
  • 寺院での服装マナー:
    寺院は神聖な場所です。
    男女ともに、肩と膝が隠れる服装を心がけましょう。
    薄手の羽織ものやスカーフを一枚持っていると、いつでも対応できて便利です。
    建物に入る際は靴を脱ぐのを忘れずに。
  • 敬意をもって参加する:
    祭りは地元の人々にとって大切な伝統行事です。
    写真を撮る際は、儀式の邪魔にならないように配慮し、人物を撮る場合は一声かけるのが当然のマナー。タイの人も写真を撮るのは大好きなので、写真撮ってあげたり撮ってもらったりでなかよく過ごすのも楽しいひとときになります。

まとめ

An arch leading into a temple with a sky in the background

夜空に舞うランタンの灯り、新年を祝う水かけの笑顔、街にあふれる花々の甘い香り。
チェンマイで一年を通して開かれるお祭りには、この街の歴史や文化、そして人々の暮らしの温かさがたくさん詰まっています。

それぞれのお祭りには、ただ「見て終わり」じゃない、奥深い意味やストーリーが隠されているのも面白いところ。

このカレンダーが、あなたの心に「ビビッとくる」お祭りを見つけて、チェンマイへの旅を計画するきっかけになれば、とても嬉しいです。

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